マンガドリーム
アメリカでは、暴力表現も性的表現も規制が厳しいそうです。
日本のマンガには全て検閲が入り、流血、傷口、乳首、性描写などは全部修正が入るとか。くわえ煙草がチュッパチャッ○スに描きかえられるんですってさ。
「だから日本はマンガ天国よ!マンガ家は神様みたい!」とベルは言いました。
年収50万の神様ってどこの貧乏神だよ!

以下、ちょっと思ったことを書きます。
かなり長いですが、マンガ家に興味ある方はご一読くださいませ。

最近日本国内でも、青少年育成条例だか何だかで、マンガの規制が
厳しくなると騒いでいるとかいないとか。
それでもアメリカ人のベルから見たら、日本はマンガ天国らしいです。
そりゃあそうですよね。マンガ専門雑誌はのべ300冊出版されていて、
あらゆる世代、ニーズ、ジャンルに対応して、しかも低価格。
近年ではドラマも映画もマンガ原作が増えました。
けれども天国のピークは過ぎました。
マンガ雑誌の売り上げはぐんぐん落ち、広告が入らなくなってきて
歴史ある雑誌も休刊に追いやられる時代です。
ご年配の方なんかは「いい大人が電車の中でマンガ雑誌を読むなんて」と
憤っておりますが、それも昔の話。
今や発売日でも一車両に一人読んでりゃいいほうです。
そうなると、出版社の方も売れるマンガを載せたいと思うようになります。
「君のマンガを載せるくらいなら、同じくらいのレベルでもっと有名な
人のマンガを載せるね」と言われた事があります。
つまり新人は、既存の先生方には描けないような、斬新かつおもしろい
マンガを描く必要があるわけです。

さて。

電子書籍というものがあります。
これに関しては出版業界が戦々恐々としており、牽制し合っているとか
いないとか。よくわからない方のために大雑把に説明しますと、

マンガ家→出版社→本屋→客

この流れが

マンガ家→客

になるわけです。※かなり大雑把に説明してます。

しかも印刷代や配送代もいらないので、安い上に印税も多い。
1冊300円のコミックスを出版社から出すのと、1冊分のデータ50円で
電子書籍で出すのとが、マンガ家の取り分としては上回るわけです。
じゃあこの電子書籍の波に乗れば、年収50万から脱却ができるのか、
というとそうでもありません。

買う側からしたら、好きなマンガ家さんの本は高くても買うし、安い
からといって面白くないものは買いません。
それに電子書籍なんてまだ市民権を得ていませんし、買い手側も
手を出すのをためらう未知の世界でしょう。
そこを買わせるほどの、説得力のある看板があるかどうか。
結局媒体が電子だろうが紙だろうが、マンガ家が持つ問題は同じです。
日本国内では。

今や、英語対応の電子書籍は膨大な数あります。
英語が読めるなら、あの名作もあの新作も、1クリックで安く早く手に
入れることができます。
加えて、いくら日本のマンガが有名になってきたといっても、全ての
マンガが英訳されているわけではありません。
まだまだ海外では新しさで勝負できるかもしれません。

というわけで、英語でマンガを描けば良いとベルに言いました。
電子書籍ならアメリカのみならず、世界中の人に読んでもらえるからと。
けれどもベルにとっては日本がマンガの本場であり、フレンチのシェフが
フランスで修業を積むように、本場日本でデビューしたいとのこと。
彼女の積年の夢であり、人生の目標なのだそうです。
そこまで言われたら私は何も言うことはありません。
現実は語りつくしたので、あとは暖かく見守ることにしました。
これからもよろしく、白い肌の後輩。
―と思ったら2か月で帰国って!

粘れよ!もうちょい踏ん張れよ!
何?結婚します?へーそれはそれはおめでとう!
こちとら上京前の婚約破棄以来縁なんざありませんが?

…マイアミの結婚式、楽しかったよお。
変なのお。日本に来なくても、あそこすっげー天国じゃあん。