街にジングルベルが鳴り、独り身にとって寂しさMAXの今日この頃、皆さま
いかがお過ごしでしょうか。早く年が明ければいいのに。
今年9月に台湾にて発売された『家有三千鼠』、邦題『父を訪ねてだいたい
3千匹』の献本を今日手にしたのでご紹介します。
まず表紙。
小さくてわかりづらいかもしれませんが、小さな吹き出しやセリフ全てが
向こうの言葉になっております。それこそタイトルの『鼠』の上の鼠の
シルエットのセリフまで。
こうなると『カンナ』というカタカナがものすごく浮いて見えます。
裏表紙はこんな感じ。カクレガって意外と難しい字書くんですね。
このたびありがたいことに、恐ろしいほど凝った表裏一体本を忠実に再現して
くださいました。噂ではこの半透明な表紙はコストがかかって、教授が双葉社の
おエライ方から大目玉をくらったとか。もちろんセリフは全部台湾語。
カバーが浮いて真ん中のイラストがぼけてしまったのが残念。新品ですから…
トビラも忠実。『父を訪ねて~』というタイトルは『母を訪ねて三千里』の
パクリオマージュですが、もしかして『家有三千鼠』って『家なき子』
から来てるのかしら…『家なき子』が台湾でどんな表記なのか知りませんけど。
ブレててすみません。記念すべき1話めの1ページめです。
タイトルは日本版では『けなげな母』ですが、これは『天真爛漫的母親』。
台湾ではほぼ繁体字が使われているので、結構意味がつかめますね。
あと、この頃の私は喫煙者だったのでオトハラさんもガンガンタバコ吸ってます。
今見るとすごいチェーンスモーカーだなオトハラさん。そして自分。
カクレガのほうもこの通り。ちゃんとひっくり返して印刷されております。
ご購入していただいた方はわかるかと思いますが、コミックス内で本編と
カクレガとでインクの色が違います。それも忠実に印刷されております。
本当に頭が下がる思いです。
それにしてもこうやって見ると、セリフ多いなあ私。
書き文字は日本語のままだったり台湾語に印刷差し替えられていたり。
キャラの名前も全て漢字になっております。
「コタロ」は「可塔羅」(←なんかカッコイイ)
「トト」は「多多」(←可愛そうなほどシンプル…)
「ジョニー」は「喬尼」(←禅的なニオイのする字面)
「ニコ」は「尼可」(←ジョニー+コタロ、みたいな印象が…)
「オトハラ」は「音原」(←漢字にするとフツーな人だなあ)
その他の名前は変換できませぬ。「マリエ」もなんだか難しい。
周りから結構反応の良かった『雨ニモ負ケズ』の表紙コマ。
左端に確認できるでしょうか…なんとパラパラマンガもそのままです。
台湾の編集者さんありがとう。印刷会社さんありがとう。
手に取ると台湾版の方が薄いですが、中身はどこをとっても遜色なし。
台湾のお知り合いがいらっしゃる方にぜひおススメの一冊です。
「台湾に知り合いなんかいねーよ!」という方には、オリジナルの
『父を訪ねてだいたい三千匹』がおススメです。
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