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暑いんだか寒いんだかはっきりしてくれと願いつつ、「じゃあ本腰で暑くなります」とされてもちょいと困る今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。ストップ紫外線。

楽譜を見ずに弾き唄いするのを暗譜と言いまして、準師範になった頃から暗譜できる曲は少しずつ増やしなさいねと師匠に言われておりました。おかげさまで本当に少しずつ、10曲ほど覚えちゃあ忘れ、覚え直しちゃあまた忘れと繰り返しておりまして、これではいかんと遅ればせながら今年から、本腰入れて暗譜に取り掛かっております。

おかげさまで現在23曲暗譜したのですが、こうなるとどの唄がどの手なのかが弾いてみないとわからなくなってきます。
「よし、まずは”鬢のほつれ”を練習しよう」と記憶にある音で弾き始め、唄ってみると”深川くずし”だったり。三味線を弾きながら「あれ、なんの曲やこれ」と思うこともしばしばです。…これ、暗譜できてるって言ってええんやろか。

そういえば師匠が舞台に出る時、自分の弾き唄いする曲の冒頭だけを数行メモして持ち込んでいたのですが、以前それを目の当たりにした時は「いやいやだったら全部書き写したらよろしやん」と思ってました。
でも暗譜してる曲って冒頭だけでも思い出せたら唄えるんですね。数年越しで「これか!」と思った今日この頃でございます。

日々の練習の時は勢いで弾いてみて、「ああこの唄か」と唄い始めても問題はないのですが(たぶん)、発表会などの場となると冒頭のみのメモが必要になるかもしれませんね。
でないとセルフイントロクイズになってしまい、しかもクイズの答えはいざ唄うまで本人もわからないという、大変カオスな場になってしまいますし。