540

でしにっきの最終回の原稿も納品し、さあ思いっきり羽伸ばすぞ!と思ったら台風カム。憂さ晴らしに買い出しリストの項目を増やしつつ、今日も元気にふて寝です。こんばんは。

住吉大社の例祭、別名佃祭は今年が3年に一度の本祭りでして、町じゅうを神輿が巡り人々は次々に神輿を担ぎ、往来から水をかけ昼間から酒を呑み、なにやらとても楽しいらしいと、月島の履物屋あづまやさんに聞いたので〆切直後に行ってきました。楽しかったー!
手土産に日本酒引っ提げて訪ねてみると、あれよあれよと着替えさせられ、祭りばっちこいの恰好に。

まず上半身から
「鯉口シャツ」…綿100%の7分袖。「あづまや」の名入りシャツで、ご主人のシャツを借りました。
「祭り半纏」…神輿を担ぐのに必須。着ていないのに担ぐとつまみ出されるか、その場で半纏を着させられます。お借りしたのはあづまやさんの所属する月島四之部の町会半纏で、背中にきっちり印あり!
そして下半身:
「半ダコ」…股引のショートバージョンみたいな。紐で縛るタイプで、素材はこれまた綿100%!
「地下足袋」…あづまやさん曰く「祭りの足袋といえば白」らしいのですが、近年紺色が流行っているそうな。
あとアクセサリーとして
「手ぬぐい」…頭に巻くなり鉢巻にするなり。これも各町ごとにあるとのこと。
「お守り」…首から下げる木札。もちろん住吉大社のものですが、人によって迷子札だったり個性豊か。

女性はだいたい鯉口シャツの上下の上から半纏、男性は鯉口シャツ&ダボシャツと半ダコの上から半纏って感じでした。子どもは鯉口上下だったり腹がけだったり。
そして水をざっぱんざっぱん掛けるため、下着なし!最初はちょっと抵抗がありましたが、全身ずぶ濡れになるので脱いで正解でした。てか水着着て行けば良かった…まさかあんな真正面からにこやかにバケツで水をかけられるとは。
神輿がやってくると、みんな掛け声を上げながら周りを取り囲み、人が抜けては引き込まれ隙間を見つけては潜りこみ、なんか狂乱って感じでした。
あと神輿初めて担いだけど丸太って硬いね!めっちゃ肩痛かったです。でも楽しかったです。

夜、神輿を奉納した後は弁当と飲み物をもらって各自解散、皆めいめいに散って着替え、店先や道路でそれぞれ弁当を食べておりました。ちょいと涼しい夜風も吹いて、祭りの後って感じでしたねー。
年配の男の人はだいたい浴衣に着替えてるのがとても下町っぽい!通りがかった人全員知り合いといった様子で、「お疲れさまでした!」「ありがとうございました!」「ちょっと飲んできな」「いやまだ回らないと」なんて会話も下町っぽい!
盆踊りの国から来た身としては、なんだか「ザ・祭り」って感じで新鮮でした。3年に一度というのも絶妙ですね。こんなもん毎年やったら身体壊れます。
あづまやさんによると祭りの期間の水道代がエラいことになるそうです。そりゃ各店の軒先にバスタブクラスのたらいやポリバケツがあって、随時なみなみの水ですからねー

ちなみに一度めの神輿を担いだ後でスマホを見ると、担当サト氏から「最終回確認しました。1話から254話まで本当にお疲れ様でした。これまで長い間~」としんみりしたLINEが来てましたが、とりあえず神輿写メって「祭りなう」と返信しました。
変にしんみりしたくないですし、今後も変わりなく和文化を享受して行きたいですし!と思いつつ、サト氏には長らく迷惑と心配をかけました。コメント欄で評判だった演出がサト氏の提案だったコマも山ほどあります。私からもお疲れ様と伝え、るつもりです。そのうち。そういや伝えてなかった!

さて当ブログですが、たしかcomicoで連載が決まる前までカラー4コマが中心だったんですよね。
本当は今回のネタもそうしようかと思ったのですが、4コマじゃ収まらなかったのですっかり慣れた1コマにしました。そのうちちらほら4コマ復活できればなと思っております。
さすがに縦スクロールのでしにっきサイズは労力的にアレなので、良い機会(ギャラ的な意味で)を待つとして…今はこれにてご勘弁。

それでは最後に人生初神輿担ぎの後遺症を発表します。
「両肩のあざ&リュック背負うと痛いのなんの」「掛け声で喉ガラガラ」「ふくらはぎが笑っちゃうほどパンパン」「耳の後ろの鈍痛は、たぶん知らんうちに神輿の丸太が当たってた」
さあ、来週は郡上だ!