朝牛乳飲んでちょいと出かけて帰宅したらコップの底にチーズ(ただし食べられない)ができている。夏ですね。この時期めっちゃ小まめに洗い物しますカンナです。

先日お伝えした9日と10日の伝統工芸士展にて、とりあえず2日で10点ほど体験してまいりました。もっと回りたかったんですが、いかんせん時間がなかった…!
まあ、時間がない原因は職人さんとくっちゃべってたからってのが大きいかもですが。楽しゅうございました。

たくさんの戦利品+お話をゲットした中で、超個人的ほくほくポイントトップ3を紹介いたします。

第三位:刺繍のブローチ/江戸刺繍
こちらの実演職人さんと1時間半ばかり喋っておりましたてへへ。さんざんお喋りした翌日、体験してみたら難しいのなんの!ていうか刺繍って初めてやりましたわ。
歌舞伎衣裳を刺繍職人数人がかりで仕上げたという昔話や、ミニマムかつ合理的な道具の説明など、実に楽しかったです。

第二位:七宝焼きキーホルダー/東京七宝
小学生の娘さん?お孫さん?に指導され、一緒に作っていく間に仲良くなりました。
「お手伝いであちこち行ってるんだ」
「そうなんやー楽しそうやなー」
「じゃあ私先に焼いてくるね」
「行ってらっしゃーい」
お母さんが「え、前々から友達?」と戸惑っておりました。まあ、一緒に工作すると友達になりやすいよね!27歳離れていても!

第一位:三味線の端材で作るペンダント/東京三味線
三味線の中でも高級素材である「トチ入り紅木(こうき)」を磨いて作ったペンダント!トチとは年輪とは別に現れる縞模様で、強く細かいトチほど逸品の証でございます。
薄さ1ミリもないほどですが、比重が高いため水に沈むその木片を、やすってやすってやすりまくり、その後象牙で擦って艶を出し、さらに椿油+石粉で磨き上げるとあら不思議!宝石もかくやと思えるほどの輝きが!
…という作業工程を、たまたま私一人が体験していたため工芸士さんとサシでお話を聞きまくりながら行っておりました。なんて贅沢な時間!
それにしても三味線の磨き上げってこんな風に行うんですねえ。ただ鉋をかけて拭漆を塗っただけかと思っておりました…それも含めて貴重な経験でござんした。
あと「紅木は水に沈む」と聞いてはいたものの三味線を沈めるわけにはいかないし、1円玉より薄くて軽い木片がちゃんと水に沈んでいるのを見れたのも良かったです。
何より三味線にすればウン百万レベルの見事なトチが入った紅木が、一片とはいえ自分のものになったのが嬉しくて嬉しくて!
多少三味線贔屓感はあるものの、堂々一位でございますー

他にも組子コースターやら木目込ストラップやら手描き提灯やらくみひもやら何やらかんやら…自分の体験だけでなく、一緒に作ったお子さんたち(私よりサクサク作る子多数)やら展示品で遊ぶお子さん(令和の時代でもけん玉大人気)の様子など、とても楽しかったです。
私が見る限り人気の品目は、銀のバングル作り(東京銀器)と切子体験(江戸切子)ってところでしょうか。あまりの行列に泣く泣くあきらめたほどです。

制作体験が一同に会するのはこの伝統工芸士展でしょうが、個別の体験なら各工房及び都内展示会、あるいは全国各地で地方の伝統工芸体験は行っていると思います。
機会がありましたらぜひチェケラーでございますー
子どもじゃなくてもいいじゃない。なんせ2日目に行った時なんて、あちこちで暖かく迎え入れられたよ?
「上手ですね!」ってめっちゃ褒められたよ?いや向かいの3歳の子も同じように褒められてたけど。